2016年9月30日金曜日

 今日は9月の最終日。
ということは明日は10月1日。
K designの開業日です。
つまり、K designがスタートしてから丸10年経ちました。
は〜・・・10年か。
そんなに経ったんだな〜って感じがします。10年前は、工房も無く、トラックもなく、ちょっとした電動工具だけで「独り」スタートしました。しかも、家具作りではなくウッドデッキやお庭の木工造作の仕事としてスタートしました。
思い返すと、本当に色んな方に支えられてここまで来れました。家族は勿論、工房の土地を貸してくださってる大家さん。起業する時に背中を押してくださった造園業「竜門園」の故・齋藤社長。毎月一回集まってる「一番商品づくり塾」の同志たち。さらに、同じく木工業を営んでる家具作りの仲間たち。資材メーカーさん、工具屋さん。そして、何よりも沢山のお客様に支えられて育まれて、鍛えられてここまでやってこれました。人生何十年生きるか分かりませんが、例えば20歳から70歳まで仕事をしたとして、その間50年分の10年=5分の1は既にここで自営業として営ませて頂いたということです。悔いがないか?と問われれば、無いわけではありません。もっとこんな風に出来たな・・・とか。そういう未熟さを感じる悔いです。
でも、人のせいにしたり、愚痴ったりという事は一切無かった10年間だったと思います。自営業は全てにおいて自己責任。なんの保証も無く、なんの確信もなく、自分の心の直感と、理にかなってるかどうか、つまり真理に沿ってるかどうか。それがいつも基準でした。

一方ここまでやってくると、開業当初は思いもしながった現象も起こります。
最近は、特に、これから自営業を始めようとしている方から、その初々しさにこちらが元気を頂いています。きっと不安でしょうがないと思いますが、でも応援したくもなる自分がいるということ。応援しながら、自分ももっと頑張らなければ・・・と思うこと。キャリアは違っても切磋琢磨し合える似た価値観が、また成長させてくれるんだなとワクワクします。

さて・・・。
次の10年スパンはどんな展開にしていこうか・・・。今、ぼんやりですが考えてることもあります。
おそらく、次の10年は「響働:きょうどう」これをキーワードにしていきたいと思います。
いままでは、ほとんどが僕一人。
でも、これからは、複数人の持ち味を活かした「響働」を持って、少しでも多くのお客様に歓びや癒やしをお届け出来る縁となりたいと思います。

K designは、確かにnokkaというブランドを掲げた家具を作ってますが、家具を作ることを最終目標にしていません。
なんて言うと、怒られるかもしれませんが:笑
nokkaの家具は、使いながら「家族のように感じられる家具」であって欲しいと願いながら作っています。
家具を使った先にある、幸せ、歓び、癒やし、希望、くつろぎ・・・そんな雰囲気を作り出せたらいいなと常々願ってこれからもやっていきたいと思います。


2016年9月25日日曜日

 今日は大家さんの田んぼの稲刈りだったようです。朝から稲刈りトラクターがサクサクっと稲を刈り取っていました。遠目に会釈程度に挨拶をした大家さんの表情も、なんだか安堵感というか嬉しそうでした。
一年かけて育てたお米ですからね。台風や天候の影響など気にかかることも多々あったでしょうから、こうして無事に収穫できるということは苦労が結ばれたカタチですね。
 夕方は久しぶりに綺麗な西空。
先ずは北の空には白く立ち上がった雲。
真夏の入道雲とはまた違ってどことなくヒンヤリした装いです。
西側は雲の隙間から夕陽がサーチライトのように光の筋を放って、見上げた雲の模様も人には造れない芸術作品です。
こんな景色が見られるnokkaです。
僕一人で過ごすにはもったいないなって最近思います。
今日、打ち合わせでいらしたお客様も、ずっとこの景色を見ていられそう・・・と言っていました。
また、ある方は、木の空間に癒やされるとも言います。
そして、ある方は、窓の配置とかがすごく気にいって将来お店を持つとしたらこの雰囲気にしたいと言います。
このように、工房にいらっしゃる方々が、何かを感じるようです。僕が思ってるよりももしかしたらこの工房は何か出来る役割があるんじゃないかなと最近考えます。
いままだ頭のなかですが、ある計画が湧き出て来ています。
「nokka+〇〇」
そんな事を楽しみにしながら、また明日も木と向き合いたいと思います。

2016年9月24日土曜日

木にはそれぞれ特有の香りがあります。
こちら写真は「カヤの木」で作った、まな板です。厚さ約3cmです。カヤはイチイ科の木で水湿に強い性質があり、主に高級碁盤・将棋盤に用いられる木材だそうです。そして、なんとも言えない甘く品のある香りがします。
今回の依頼主は、心と体に優しいお料理をつくる方です。このまな板からどんなお料理が生まれるのか、そんな思いを馳せながら製作させて頂きました。まな板を受け取った表情はとても嬉しそうで、つくり手としては何よりのご褒美となりました。今は無傷のまな板も、これからお料理で包丁を下ろす度に刃の跡が刻まれていきます。そして、その刃の跡は美味しいお料理が出来た分の足跡ということになりますね。どんどん、美味しいお料理を作って使い込んで頂ければ良いな・・・って思います。

2016年9月23日金曜日

今日お届けしてきましたBookShelfです。ご自宅で英会話教室をしている先生からのご依頼でした。以前もビーチ(樺)のワークテーブルを収めさせて頂いてました。
こうしてみると、本も心地よく収まっている感じがします。
木のチカラ。なんとも言えない優しさがありますし、安心感があります。
そんな木に触れる仕事をしている僕も少しでもそんなチカラを発することができれば良いのですが、どうやら修行がたりません(苦笑)
自然のチカラや存在は本当に「自然体」。当たり前のようですが、でも実はこれがものすごく難しいと思います。進みすぎず、遠慮しすぎず、干渉しすぎず、否定もせず、全てを活かして循環させて・・・もう挙げるとキリがありませんが。
でも我々人間も、この自然に支えられながら与えられながら生かされているので、この感覚は備わってるんだと思います。しかし、最近の人間の進化?がこの感覚から遠ざかっているような気がしてなりません。いつか、自然の感覚を思い出した時に、たち帰れる場所がこのnokkaである事を願って木に触れていたいと・・・。時々そう思います。

2016年9月22日木曜日

今日の仙台は久しぶりに晴れました。そよぐ風はすっかり涼しく秋の風です。写真は工房から見た大家さんの畑。なんていう花か知りませんが、いつも畑を綺麗にしていらっしゃるので、こちらは素敵な借景を楽しむことが出来ます。
さて、日付変わって9月22日は秋分の日。ここから季節はどんどんひんやりしていき、薪ストーブがありがたい時期へと進んでいきます。実はここ最近は気温20℃くらいの時には、薪ストーブのならし運転と称してストーブに火を入れています。ホント炎を見ていると心が落ち着きます。また、日照時間もどんどん短くなってきました。これからの季節、写真の工房B棟のストーブエリアは、明る過ぎない照明と、ストーブの炎と、ゆったり流れるBGMと温かい飲み物で、ついつい自分の生き方を考えたくなる空間になります。家具作り人(びと)である前に、一人の人間であるということ。出会う人、物事に本心からの優しさで向き合って仕事をしてる人をとても尊敬します。僕にはできてるだろうか・・・?オーダー家具も一人ひとりのお客様と向き合う仕事。秋の季節のように、少し凛としながらやわらかく優しくいれるように、時々この空間でチューニングしてます。

2016年9月17日土曜日


いよいよ工房の周りのコスモスが咲いてきました。
アゲハチョウもこのようにひらひら飛んできては蜜を吸って、また次の花へ移って・・・を繰り返していました。
下の写真は大家さんの「蔵」を背景にコスモスを撮りましたが、少し朽ちてきた蔵がまたいい雰囲気を醸し出しています。
さて、最近の仙台はこのように雨や曇りの天気が続いてスッキリした空が見えません。昨日の満月も薄曇りに透けて月が光っていました。
人生も同じだなと・・・。
調子の良い時もあれば、モヤッとした時もあるものです。
土砂降りのように凹みまくってる時もありますよね。
ついつい、試練の時は原因を周りに探そうとしてしまいがちですが、どうやら、自分を省みずに周りを変えようとすると逆に不自由でモヤモヤが悪化します。逆に困難な現状は自分が引き起こしているに違いないって思うと、「じゃどうするか」「自分の心の何が原因でこうなってるか」って考えるようになって、自由な気持ちになります。
不思議ですよね。
そんなことを最近話し合って「だよね〜♪」なんて言い合える人もいて、こんな渋いこと考える人はそんなにいないだろうな・・・?って思っていたんですが、似たようなことを思う人もいるもので、嬉しい気持ちになりました。
nokkaは家具や木の雑貨を製作してますが、そこに心が伴っていることを大切にしています。心は目に見えないんですけどね。でも、確かにカタチとして現れるんですよね。
油断できません(苦笑)

2016年9月15日木曜日

工房の周りには様々な花が季節ごとに咲きます。今日の一枚は「ツユクサ」。一日花で儚さの象徴とされる花だと教えてもらいました。つまり、咲いているのは今日だけってこと?ですね。それにしても、綺麗で可愛い花だと思います。二枚の青い花びらの下に黄色いメシベとオシベがあります。朝露に濡れながら清らかに咲いている様子に見とれてしまします。nokkaのブランドネームには「野の花」という意味もあります。お花屋さんに並んでいる花も美しいのですが、この天然の小さな花もよく見るととても魅力があります。
 そして、今朝は工房の窓拭きから始まりました。窓拭きワイパーを使って綺麗にしたのですが、窓が綺麗だってことは良いですね。工房の中からの景色もよく見えるし、外からは工房の中がショウルームのようにも見えます。たった、窓を拭くだけのことなんだけど、結構効果は大きいなといつも感じます。ましてや、nokkaの工房の窓の配置は見える景色や光の入り具合などを吟味して設計したので、窓は結構重要なアイテムになっています。
窓を拭き終えて、外から工房を見上げたら、空にはすっかり秋の雲が。
周りの田んぼもご覧の通り。もうすぐ稲刈りでしょうね・・・。だいぶ稲穂が垂れてきました。。。

2016年9月9日金曜日

 昨日の仙台は温帯低気圧の影響でものすごい雨でしたが、今日は一変。どことなく秋の気配を感じさせる風が吹く一日でした。
夕方の西の空は、ご覧の通り今日も美しいそらでした。刻一刻と空の色が変わっていきます。こうして空を見てる人はどれくらいいるだろうかと思いながら見てました。
携帯の液晶画面とは比べようもないリアルな風景が目の前にあります。人には造れない自然の光景は、ものづくりする僕にとって心や感覚の栄養になります。家具作りの合間に、このように今日も幸せを感じれることに感謝です。

2016年9月4日日曜日

 我がK design号です。
時々「軽トラ?」って言われますが、普通の1トントラックです。
なんと今日は記念すべき20万キロ突破です。中古で買った時は7万キロくらいだったけど、かれこれ10年で20万キロに。
いつも僕を運んでくれるし、家具や材料も運んでくれる働き者です。
これからも頼みますよ!